濱田京子コラム

指導力のある中堅層が不足している

2011.08.29.

 
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)が発表した調査結果によると
中小企業の3分の1が、「育成を担う中堅層が不足している」と考えているとのことです。
(JILPT 平成23年7月26日プレスリリース)

 
一方、中小企業では優秀であれば非正社員に対しても、
育成のための高度な仕事を意識的に与えるという結果もありました。
人材確保に苦労しがちな中小企業では雇用形態に拘らず、
柔軟な対応をしていると考えられます。

 
しかしながら、非正社員の正社員登用制度自体は整備していても
実績がゼロという企業が4割という結果もありました。

 
働き方を柔軟に対応することは、これから労働力不足の傾向にある日本では
必要なことであることは間違いないと考えますが、
実際に、役割を柔軟にし過ぎることによる問題点もあると考えます。

 
正社員の評価制度は整備されていても、
非正社員については、手つかずになっているケースは多く、
優秀な人材を育成しているつもりでも、本人のモチベーションが維持できない
という悲しい結果になってしまいます。

 
モチベーションが維持できなくなるタイミングは
目的を見失っているときだったり、人の役に立っていると感じられないときだったりします。

 
現場のマネジメントでは、「言わなくてもわかるだろう」ではなく
少しでも言葉にして伝えることが大切だと思います。
たった一言で、「役にたっている」という実感がわき
次の「頑張り」に繋がるのだと思います。

 

 

 

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