風が気持ちのいい季節になりました。
やはり寒くて身体が縮こまっている季節と比較すると
心も柔軟になるような気がします。
毎年、東京労働局が発表している賃金不払事案の処理状況ですが
今年も5月11日に発表されました。
「厳しい経済雇用情勢を反映し、高止まりの傾向が続く」
とまとめられていましたが、平成23年のデータは以下の通りです。
不払事案件数 3,902件(対前年比 -68件 -1.7%)
対象労働者数 6,786人(対前年比 -1,513人 -18%)
対象不払金額 40億834万円(対前年比 -3億8,949万円 -8.9%)
前年比のデータを見ても、大きな変化はないように感じますが
労基署が受理した申告案件のなかの、賃金不払・未払の件数なので
実態として、未払い残業でトラブルになっているケースは、かなり増えていると感じます。
経営者目線では、仕事に従事していた時間に対して給与を支払うのではなく
貢献度に対して支払いたいという考え方になるのは、ある意味当然だと思います。
しかし労働基準法では、
労務を提供している時間に対して賃金を払うという大原則があるわけですので
ズレが出てきてしまい、小さなきっかけにより労働者と大きなトラブルなってしまいます。
トラブル防止のためには、やはり未然に防ぐための準備が大切ですが
それ以上にトラブルにならないための社員との関係性を構築しておくということが
大切だと考えています。
あまり会社がトラブルのことばかり考えて、制約ばかりを伝えると
心が離れていくのかもしれません。
【参考:発表資料】
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0040/8996/2012511102531.pdf
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週末に、学生時代の友人と久しぶりに色々話をしました。
その中で、このコラムを読んでいるよ、という話を聞いたので嬉しくなりました。
私の学生時代の友人たちは、まったく違う業界ですし、経営者でもありません。
それでも、友人のコラムとして読んでくれているということが嬉しかったです。
きっと専門的な話題とか、興味がないはずなのに・・・です。
クライアントの皆様や仕事関係者の方たちに支えられて仕事をしていると
日々実感していますが、家族や友人からも沢山支えられているということに
改めて気づくことができる大切な時間となりました。
5月も今週で終わり、新たな1カ月がやってきます。
6月からは弊所は開業4年目に突入しますので
気持ちも新たに、過ごしたいと思います。
今日は自宅に飾っている芍薬の写真です。
華やかな気持ちにさせてくれるお花です。