濱田京子コラム

2017年03月

「くるみん」認定基準の厳格化

2017.03.27.

  

くるみん認定企業が起こした過重労働問題もあり、2017年4月から認定基準が厳格化される予定です。
内容は以下の通りです。

①労働時間数について
「くるみん」新たに労働時間数についての基準を設ける。
「プラチナくるみん」「ユースエール」労働時間に関する認定基準を厳格化する。

②男性の育児休業取得について
企業規模に関係なく、男性の育児休業等取得者が1人以上という取得人数を
基準としていた「くるみん」について、取得率を基準とする。

③関係法令に違反する重大な事実について
「くるみん」「プラチナくるみん」「えるぼし」について、
不認定や認定取消の対象範囲を拡大し、「ユースエール」と同様に、
労働基準法等違反での書類送検だけではなく、是正勧告を受けて是正していない場合も対象とする。

④認定辞退制度の創設
「くるみん」「プラチナくるみん」「えるぼし」について、
「ユースエール」と同様に、認定基準を満たさなくなった場合は、
事業主が所轄都道府県労働局にその旨を申し出ることのできる制度を創設。

⑤取消後の再取得期間の見直し
「くるみん」「プラチナくるみん」「えるぼし」について、
「ユースエール」と同様に、認定を取り消された場合は取消から3年経過するまで
再取得できないこととする。(原則)

ちなみに、電通は平成28年11月1日にくるみん認定の辞退の申出をしていて
東京労働局がそれを承認しています。

【業務拡大により正社員募集】
当事務所では、正社員を募集しています。
現在は、実務経験者の方だけを対象とさせていただき
社会保険労務士試験合格の方を優遇させていただきます。
(受験生の方でも実務経験者の方はご応募ください)

ご興味がある方は、HPの問い合わせから
メッセージを送っていただければ嬉しいです。
お待ちしております。

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先日、知人に誘われて、新宿の和食屋さんに行きました。
実はそのお店は、新宿で会社員をしていた時代によく通っていた
小樽のお魚を出してくれるお店で、今回10年以上ぶりくらいに行ったのです。

よく通っていたと言っても、主にランチで
夜は会社の同僚と一緒にたまに行く程度でした。
当時の私は、長時間労働ではありましたがとても充実した
会社員人生を送っていて、同僚ともこのお店で熱く語ったり
楽しく酔っぱらったりして、ユニークなご主人とステキなおかみさんに
とても仲良くしてもらっていました。

今回は昔の同僚と一緒に行ったのではなく、全く関係ない友人も
そのお店に通っているということだったので、ご一緒させてもらったのですが
10年以上も行っていなかったにも関わらずご主人もおかみさんも、
私のことを本当に沢山覚えていてくださって、ビックリしました。
私も忘れてしまっていた当時の話を聞いたり、
懐かしい美味しいお料理を食べたりで、大感激の夜になりました。

写真は、そのお店の熊手です。
離れていても覚えていてくれている人、気にかけてくれている人が
沢山いてくださることに感謝して、これからも元気に頑張ります!

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【経団連と連合の合意書】労働時間の上限規制

2017.03.21.

  

政府から経団連と連合の調整が委ねられた労働時間の上限規制ですが、
その合意内容が経団連のホームページで公開されています。

http://www.keidanren.or.jp/policy/2017/018.html

上限規制は、以下の通りとして労働基準法に明記し、
上限規制に罰則をつけて実効性を担保するとしています。

【原則】
時間外労働の上限規制は、月45時間、年360時間とする

【やむを得ない特定の場合の上限】
1.年間の時間外労働は月平均60時間(年720時間)以内とする
2.休日労働を含んで、2ヵ月ないし6ヵ月平均は80時間以内とする
3.休日労働を含んで、単月は100時間を基準値とする
4.月45時間を超える時間外労働は年半分を超えないこととする

その他に、勤務間インターバル制度や過労死等を防止するための対策のほか
労働政策審議会において詳細を検討することに合意しています。

このような合意が公表されることは珍しいことですが
年度内に発表される予定の働き方改革実現会議の行動計画にも
盛り込まれることでしょう。

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冬に間に合わなかったのですが、
グラタン皿を作りました。

ルリ色の食器もアクセントとして使いたいです。

0318

  

新入社員の意識調査結果

2017.03.13.

  

日本生産性本部が実施している新入社員研修参加者への意識調査結果が出ています。

2016年度 新入社員秋の意識調査
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001502/attached.pdf

86.3%が「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場が良い」を選び
13.7%が「残業が多く、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力の向上に期待できる職場」を選んでいます。
また、
37.8%が「自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある」と答えています。

残業が「悪」だという評価だけが一人歩きしていますが
私は、時には必要、というものだと考えています。
もちろん、身体を壊すまで仕事をしてはいけないし
会社もそれを強要してはいけません。

ただ、決められた時間に決められた仕事だけをこなしているだけでは
能力は向上しないので、仕事も面白くなりません。
誰かのために役に立つためには、自分の能力を上げていくしかないはずです。
この意識調査は極端な2択なので、どこまでが真意なのかわかりませんが
自分の好きなことだけを仕事にしていると、可能性も出来ることも狭まるので
結果的に、年齢を重ねることにより選択肢が減っていきます。

いくつになっても、何でもできる可能性があるのですから
チャレンジしていければ楽しいです。
もちろん、この「楽しい」は「ラク」ではないので
継続できないこともあるかもしれませんが
少しだけ継続してみると、楽しく感じることができるフェーズに
なるという小さな成功体験を積み重ねたいです。

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東日本大震災から6年が経ちました。
私は独立開業した年がリーマンショックの翌年でしたので
東日本大震災は独立して2年弱が経過したときでした。
当時はまだ自宅事務所で、お客様の数もとても少なかったのですが
震災のあと、しばらく仕事も営業案件もストップしてしまい、時間がたっぷりありました。
当時、毎日毎日大量に厚生労働省がHPで情報公開していましたので、
それを熟読し、必要な情報をQ&Aにまとめお客様などにメールで送り続けていました。
計画停電の影響のほか、物資が足りないことの影響、交通機関の問題などもあり
事業を正常に運営できない企業が多くありましたので、実は労務の課題は山積みでした。
私自身の仕事にすぐには結びつかなくても、とにかく必要ではないかと思う情報を簡単な資料にまとめて
情報提供していたことが、結果的にその後のご依頼に結びつきました。

当時は、自分のできることは何だろうかと考えていただけでしたが
結果的にあの時の自分のパワーが事務所の基礎となったと感じています。

それぞれに役割があるので、自分に出来ることを考えて
これからも仕事を通じて社会貢献していきたいと思います。

  

プレミアムフライデー

2017.03.06.

  

2/24からプレミアムフライデーが始まりました。
プレミアムフライデーは、経済産業省が主体となって推進している制度で
月末金曜日は少し早めに仕事を終わらせて消費を促すことを
実現しようとしているものですが、もちろん法的強制力はありません。

年次有給休暇の取得促進の一つとして考えて、午後3時以降を有休取得とする方法のほか、
終業時刻まで働いたものとみなすという方法を選択している企業もあります。
ただ「働いたものとみなす」という労働免除の制度とする場合は
時給者や時短勤務者への対応によっては公平性に欠ける可能性もあり
導入による不満がでてしまうことがありますので注意が必要です。

ちなみに、当事務所ではプレミアムフライデーは導入しませんが
以前より導入していたフレックス制度をプレミアムフレックス制度(勝手に命名!)
へと変更することになりました。(3月から導入)
プレミアムのポイントは、コアタイムが短いという点です。
(コアタイムは10時から14時まで)

私はただ単に早く帰る日をつくるという制度よりは
個人が自立し、働く時間を自ら計画することをすすめていきたいと考えています。

経営者、人事担当者の方は、いろいろな制度を検討されていると思いますが
これも働き方改革の一つですので、会社の実態に合った制度設計により
働く人に趣旨が伝わる制度にしていただければと考えます。

【業務拡大により正社員募集】
当事務所では、正社員を募集しています。
現在は、実務経験者の方だけを対象とさせていただき
社会保険労務士試験合格の方を優遇させていただきます。
(受験生の方でも実務経験者の方はご応募ください)

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お待ちしております。

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お天気がいいと、ビールが飲みたくなる季節になりました。
まだ寒いですが、温かくなるのが待ち遠しいです。
花粉はツラいですが・・・
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