地震の影響で、今年は卒業式もなく卒業した学生の方が
多いのではないでしょうか。
そして入社後も「自宅待機」とする企業もあるようです。
ある企業の人事担当者の方からお聞きしましたが
2ヶ月間の自宅待機とするとのこと。
人事担当者の方も、その期間のケアについて頭を悩ませているようです。
各支店へ配属される予定だったとしても、
現場では新人を受け入れるような状態ではないというのが
現実のようです。
入社後すぐの休業となると、休業手当を算出するための「平均賃金」は
どのように考えればいいか、という問題が出てきます。
(新入社員の生活保護の観点から休業手当は支払うケースが多いと考えます。)
本来であれば、平均賃金は
「事由の発生した日以前3ヶ月間」に支払われた賃金が基礎と
なるわけですが、自宅待機が始まった日が雇入れの日となり
賃金支払い実績がない状態の場合はどのように考えるかという点です。
この場合、都道府県労働局長の定めるところによる、とされていますが
具体的には、予め明確に賃金を定めている場合は
その額から推算することになります。
実は、これと類似した記事を「企業実務」の3月号で書かせていただきました。
実際には、1月頃に原稿を書いていたのですが
まさかこのような春がやって来るとは思っていなかったことを
思うと、心が痛みます。