濱田京子コラム

2023年06月

育児休業給付額が失業給付額を上回る

2023.06.26.

  

雇用保険の給付といえば、長年失業給付が最も多い給付でしたが、
令和4年の実績で育児休業給付金の額を初めて上回りました。

育児休業給付金は、毎月約21万人に対して、577億円
基本手当(失業給付)は、毎月約40万人に対して、517億円です。

ちなみに、令和3年の実績では
育児休業給付金は、毎月約20万人に対して、537億円
基本手当(失業給付)は、毎月約43万人に対して、559億円です。

やはり育児休業は期間が長いですし、支給率も高いですので、高額になっているのだと感じました。
今後さらにこの部分が拡充される傾向になると思いますので、ますます雇用保険料率が上がっていくのでしょうか・・・。

ところで、この情報は、私が見つけたわけではなく
事務所メンバーが教えてくれたものです。
事務所メンバーが持ち回りで、毎月「数字で今を知る」というテーマで
発表をしてくれています。
このように具体的な数字で事実を知ることの重要性を感じるためですが、
毎回とても面白くて、私の楽しみの時間の一つです。

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写真は、先日暑い日のゴルフで友達がごちそうしてくれたチビビールです。
私はゴルフ中はお酒を飲まないのですが、暑い日のビールはやっぱり美味しい!
ビール飲んで、少しリラックスするぐらいがよくなるかも?と思いましたが、
特別いいスコアでもなく、通常通りでした・・・。

  

精神障害の労災認定 評価表にカスハラも追加

2023.06.19.

  

厚生労働省が精神障害の労災認定基準の見直しに向けた専門検討会の報告書案を明らかにして、
評価項目の一つに「カスタマーハラスメント」を追加したというニュースです。

https://www.rodo.co.jp/news/151195/

労災審査においては、精神障害発症前のおおむね6か月以内におこった出来事の心理的負荷の程度が評価されますが、その基準となる評価表に項目追加されるというわけです。
確かに、顧客などからの迷惑行為は問題になりますが、会社の責任の範囲がますます広がります。
したがって、カスタマーハラスメントを受けないようにするために、会社がすべきことを検討して具体的な対策をしていくことが必要となるでしょう。

サービスの範囲を顧客が理解していないことでトラブルになることが多いので、「スマイル0円」のような表現はやめたほうがいいですね。
日本のサービスは見える化されていないものが多く、そこがいいところでもあるとも思いますが、ユーザーの期待値が上げてしまっていることも一つの要因ではないかと思います。出来る範囲を「事前に」伝えることはとても大切です。

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那須にあるペニーレインというパン屋さんのラスクをいただきました。
有名店みたいですね!

いろいろおやつをいただいて嬉しいですが、誘惑も多いです。

  

時間外労働60時間超の割増単価変更による影響

2023.06.12.

  

今日は、かなりマニアックな話題です。

6月に入り、保険料申告の季節がやってきました。
労働保険は3月までの実績で申告し(年度更新)、社会保険は4月から6月の実績をメインに計算(算定・月変)するので、
いろいろ準備が始まっているのではないでしょうか。

今年は4月から時間外労働が60時間超の場合の割増率がすべての会社で1.5倍以上となったことで
(大企業は以前から1.5倍以上でしたが)
給与計算の設定を変更された会社が多いのではないでしょうか。

ここで疑問になってくるのは、この割増単価の変更が社会保険料の改定の要件となる固定的賃金の変動になるのか?
ということです。つまり、随時改定のきっかけとなるのか、ということです。

これについてはすでに疑義照会が出ており、結論「なる」ということです。

ただし、あくまでも単価変更となった月を起算とし、さらにその後3か月間にその手当が支給されている場合に限る、
ということです。
つまり、単価変更となったけれど、起算月からの3か月の間に60時間超の割増手当の支給がなければ対象外であり
また、起算月からの3か月の間を超えたタイミングに支給があったとしても、そのタイミングを起算に随時改定にはならない
ということです。

なかなかマニアックな話題ではありますが、気になる方は気になる話、というところでしょうか。

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是枝監督の「怪物」を観てきました。
ネタバレなしで感想が書きづらいのですが、自分自身に注意喚起されたような気もして内省できたりもしました。
そして坂本龍一の音楽もとってもよかったです。

今週の写真は、先日顧問先の社長からいただいたゴディバです。
ゴディバは事務所スタッフの間で、やはり人気があります。

  

大手企業の2023年賃上げ平均3.91%で13,110円

2023.06.05.

  

経団連が公表している情報ですが、2023年春季労使交渉結果として
業種別の昇給が出ています。

http://www.keidanren.or.jp/policy/2023/036.pdf

平均で13,110円、昨年は平均7,794円だったので、かなりアップしたと言えます。
この調査対象は従業員500人以上、大手241社を対象としたものです。

私個人の実感と大きな乖離はなく、顧問先の方のお話を伺っていても
かなり大幅にアップした会社もありますし、どの企業もかなり力を入れていた結果だと感じます。

やはりスピード感をもった対応が必要だと痛感します。

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6月1日は事務所開設記念日で、今年は15年目となります。
あっという間のような気もしますが、ひとりで1件もお客様もいなかったあの日から14年と考えるとかなり昔のような気がします。
小さな積み重ねで今があるので、これからもお客様のお役に立てるようにインプット・アウトプットを怠らずに頑張ります!

さて、約2年間通っていたドクターストレッチの担当者の方が退職するということで
最後の日に写真のネイルをプレゼントしてくれました。とっても素敵で嬉しかったです。
彼女には私がとてもお世話になったのに、逆に気を遣っていただいてしまいました。
「ここはどうやってホグせばいいの?」と毎回セルフケアの方法を質問しまくっていた私に、彼女はいつもわかりやすく理論を交えて教えてくれるだけではなく、自分でストレッチしている私を毎回しっかり褒めてくれるので、モチベーションを維持することができていました。
これからも彼女の新しいチャレンジを応援したいなと思っています。

  
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