濱田京子コラム

2024年03月

2024年春闘 33年ぶりの5%越えに

2024.03.25.

  

3/15に連合は2024年春季生活闘争の第1回回答集計結果を発表しましたが、
賃上げが33年ぶりに5%を超えて5.28%に、ということで大々的に報道されていました。
有期・短時間・契約などの労働者の引き上げ率は時給6.47%、月給6.75%と一般組合員を上回った結果となっています。

「賃上げを含む「人への投資」を起点としたステージ転換の必要性に加え、物価高のくらしへの影響、人手不足の現場への負荷など、足元の状況も踏まえ、月例賃金にこだわった組合の要求と粘り強い交渉の結果であると評価」と示されていますが、この結果をふまえてこれから賃金改定をする会社は判断を迫られるところでしょう。

https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/index2024.html

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簡単だけど、ちょっとステキに見える料理を作りたい私のおすすめの一品、アスパラと卵で作る一皿です。
アスパラをバターで炒めて取り出した後、そのフライパンにパン粉を入れてカリっとするまで炒めちゃいます。
アスパラにゆで卵を散りばめて、パン粉も一緒にかけて出来上がり、という一品です。

盛り付けももっと完璧にすべきでしたが・・・美味しい国産アスパラがスーパーに並ぶ季節になりましたので、白ワインと一緒に是非!! 

  

法改正の予定(第213回国会に提出された法案)

2024.03.18.

  

第213回国会に提出された法案について、情報開示されています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/topics/bukyoku/soumu/houritu/213.html

主な改正事項のうち、私が気になる事項について少しずつコメントしてみたいと思います。

・雇用保険が適用される被保険者が拡大する
週の所定労働時間が20時間以上から10時間以上に拡大するようですが、手続きをすべき人が増えますし、退職後の失業給付も増えますね。その他、継続給付関連の要件も変わるのでしょうか。実は影響範囲は広いかなと思っています。

・教育訓練、リ・スキリング支援の充実
自己都合退職の人の給付制限を短くしたり、一定の訓練を受けたら給付制限がなくなるという制度にするようです。転職がスムーズになることはいいではないかと思いますが、継続雇用に対するインセンティブも検討する必要が出てくるでしょうか。企業にとっては人材確保が本当に難しくなっていきます。

・育児に対してより柔軟な働き方の実現
小学校就学前までの子を養育する労働者に対する措置の一つの選択肢としてテレワークも加わることが含まれています。事務所スタッフたちからは、小学校入ってしばらくが大変なのに、テレワークしながら子供ケアはできないなどの声をききます。テレワークで何でも解決できるわけではないと思いますが、どうなんでしょう・・・。

・仕事と介護の両立支援強化
・介護休業制度の周知のために、40歳になったときに制度の説明をして、介護発生時にも説明と制度利用の意向確認をする、という内容が盛り込まれています。介護はまだまだ健在化していない課題だと私は認識していて、これからどのような支援が現実的なのか、ということはよく考える必要があると思っています。

・男性育休取得状況の公表義務拡大等
現在1000人超の企業に義務化されている男性育休取得状況の公表が、300人超へ拡大します。また取得率の数値目標の設定が100人超の企業に義務付けられます。この件については、求人情報としてアピールしたい会社にとっては大変重要な事項になってくると思います。会社の方針次第ではありますので、まずはその方針を明確にすることが必要となるでしょう。

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3/15は特定社会保険労務士の試験の合格発表日でした。
我が事務所に受験生がいたのですが、無事合格したとのことで、本当にうれしかったです!しっかり目標設定し、ひとつひとつクリアしていく姿に、頼もしさを感じてます。素直にチャレンジすることで結果がでていくので、まずはどんどんチャレンジすべし、ですね。私もまだまだ頑張ろうと思います。

写真は、さらにどんどん咲き始めている胡蝶蘭です。
実はこの写真以外の株でも咲いています。

  

1か月単位の変形労働時間制に関する協定届

2024.03.11.

  

厚労省が作成しているパンフレットで、
「令和6年2月23日から、1ヶ月単位の変形労働時間制に関する協定届等も本社一括届出ができるようになりました」
というものがあります。

そのパンフレットはこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001211058.pdf

「本社で一括届出ができる」ということを伝えたいのだとは思いますが、そもそも1か月変形労働時間制を導入する場合は、就業規則に規定していれば協定届の届出は不要です。
たしかに、人数が少ない事業場で就業規則がない(または就業規則を届出していない)というケースは、この協定届を届出する必要はありますが、どのようなケースで必要なのかということはこのパンフレットには記載がありません。
なんとなく不親切ですよね・・・・。

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最近の陶芸の作品です。
お茶碗にしても、小鉢にしてもいいかなと。
渋めの気分だったのですが、思っていたよりも渋い作品になりました。陶芸は思い通りにならないところも面白いですね。

  

協会けんぽの保険料率 最高は佐賀県で10.42%

2024.03.04.

  

協会けんぽの保険料率が変更になり、その情報が公開されています。
全国の都道府県の情報はこちらから確認できます。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat330/sb3130/r06/240205/

最高の保険料率は佐賀県の10.42%で、最も低いのは新潟県の9.35%となり、差は1.07%です。
ちなみに東京都は9.98%で前年から少し低下しています。

この料率は2年度前の一人当たりの医療費の実績などから算定するのですが、今回佐賀県が最高という情報を見て、気になることを思い出しました。(今年だけではなく、令和5年度も佐賀県が最高だったのですが)

2023年4月から出産育児一時金が50万円に増額されることを受けて、事務所スタッフがそもそも分娩費用はどの程度なのだろうか?という調査をしてくれて、その結果で最低額だったのが佐賀県だったという話がありました。
その情報源はこちら。

出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)の結果等について
(厚生労働省 保険局による調査)(第152回社会保障審議会医療保険部会 資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000977521.pdf

分娩は医療費ではありませんが、どういうことでこのような結果になっているのかわかりませんが、「佐賀県」と見て、思い出しました。
分娩は比較的安くできるけれど、医療費全体は高い、ということになるでしょうか・・・
調査データはそれぞれの基準で集計されているので一概に結果だけで判断してはいけないのですが、ちょっと気になった話でした。

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事務所の胡蝶蘭、いよいよ本格的に咲き出しました!
とても沢山蕾がついていて、今年もかなり咲きそうな予感です。
毎朝、事務所に来るたびに眺めて癒されています。

  
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