濱田京子コラム

賃金

賃金計算の算定誤りの影響

2024.01.29.

  

賃金計算の算定誤り分が会社側の不当利得に該当すると判断された裁判例があります。

これはトラックドライバーの歩合給算出において、社会保険料の事業主負担分も「経費等」として差し引いて算出していたという事案です。結果として6年分の請求が認められて606万1051円と遅延損害金の支払いが命じられていてます。

https://www.rodo.co.jp/news/169348/

ちなみに、遅延損害金は退職した人に対しては賃金支払確保の法律を根拠に遅延利息を払う必要がありますが、在職者については、明確な根拠がありませんので民事の問題になります。

賃金債権の時効は現在3年ですが、債権の時効は権利を行使できると知ったときから5年、権利を行使できるときから10年のいずれか早い方、となっていますので賃金債権の時効よりも時効が長いということになります。

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事務所の日当たりのいい場所に胡蝶蘭が2鉢ありますが、いずれも蕾が出てきて、とうとう今年も咲き始めました。
スタッフが丁寧に見守って管理してくれているおかげで、毎年咲いています。昨年は本当にすごく沢山の花が咲きましたが、今年はどんな感じになるのか、楽しみです。

  

令和6年能登半島地震に関するQ&A(労基法33条第1項関係)

2024.01.15.

  

能登半島地震に関して非常時の時間外労働に関してQ&Aが出ています。

https://www.mhlw.go.jp/content/001188433.pdf?fbclid=IwAR3USBxOsumhIjqNAuZoJshoj9B9y8IT-lSLtpBLf-7GIpKHACcADX5zKdI

この件については、あくまでも個別具体的に判断されるものですので
なんでも大丈夫、とはお考えにならないようしていただければと思います。
被災状況、緊急性、必要性を勘案して判断される、とご理解ください。

少しでもお役に立ちますように。

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昨年、TACの取材を受けたのですが、こんな記事になっています。
事務所メンバー8名となっていますが、今月来月と入社が決まっていて2月からはメンバーは合計10名となります。

ということで、人数的にも少し会社っぽくなってきました。

https://www.tac-school.co.jp/tacnewsweb/professional/pro202402.html

  

令和5年「賃金引上げ等の実態に関する調査」

2024.01.08.

  

昨年7月から8月にかけて行われた調査で、100人以上を雇用する民間企業が調査対象です。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/23/index.html

賃金を引き上げた企業は89.1%で、
一人平均9437円の引き上げ、改定率は3.2%です。
定期昇給は約7割から8割が行っていて、そのうちベースアップは4割から5割近くが行っているという結果です。

2023年もしっかり賃上げした企業は多かったと思いますが、今年もその傾向は続くと考えられます。
物価高ということもありますが、人材確保のためにも、賃上げが必須となるとも考えられます。

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あけましておめでとうございます。
あっという間に年末年始が終わり、すっかり通常営業です。

今年はいままで以上に時間を大切に、多くのチャレンジをしたいと思っています。
スピーディに判断し、決めたことはどんどん実行していく、そんな一年にしていきたいです。

  

2024年4月から時間外労働の上限規制

2023.12.18.

  

2024年4月から時間外労働の上限規制が、建設業、トラック・バス・タクシードライバー、医師にも適用されます。
2019年4月から大手企業に対する適用が始まった上限規制ですが、あれから5年経過して、適用除外の業種以外はすべてに適用がされることになります。

この件についての特設ページが開設されていますが、
https://hatarakikatasusume.mhlw.go.jp/?yclid=YSS.EAIaIQobChMIuZr44POLgwMVgQ57Bx0YWwH3EAAYASAAEgJfdfD_BwE

それ以外に医師についてはこちらに特設サイトがあります。
https://iryou-ishi-hatarakikata.mhlw.go.jp/

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先日、愛之助の歌舞伎にご招待いただき観てきました。
歌舞伎は、数回だけしか経験がありませんが、今回はルパン三世だったのでわかりやすくて面白かったです。
そして、入口で関係者にご挨拶されてた奥様の藤原紀香さんがとても美しかったです。

  

賃金アップの難しさ

2023.11.20.

  

政府は賃上げが必要だといい続けていますが、なかなか企業は思い切った賃上げに踏み切ることができません。
その理由はさまざまだと思いますが、日本では一度アップした給与を下げること難しいということが賃上げの一つのハードルになっていると思います。基本給のように固定的に支払う給与を上げることで、時間外労働手当なども自動的にアップすることからトータルで必要となる原資を試算しづらいという点も問題の一つかもしれません。会社は外部環境の変化に適宜対応しなければなりませんが、労働者の雇用と賃金はキープし続けなければならないという問題もあり、解雇が難しいということも会社側が保守的になってしまう原因の一つだと考えられます。

社内の賃金制度がしっかり構築されている会社では、例え飛び抜けた結果を出したとしても、スペシャルなスキルを保持していたとしても一定以上の賃金が支払われることはなく、また将来の自分の姿も社内の制度の延長線上にあることがわかってしまうとやる気を失ってしまい、転職したいと考えるという流れがあります。社内の賃金制度に囚われずに、必要な人材を必要な賃金で獲得するという企業が出てきているので、そのような企業に転職されてしまうという話です。
転職をしたいと考える人の本音は、この会社では未来の自分の姿が見えない(期待できない)、賃金の頭打ちが見えているなどだったりするのではないでしょうか。

知名度のある会社だから大丈夫というわけではなく労働市場において一定のブランド価値がある企業では、そこで働く従業員たちは他の企業から見たら是非採用したいと考える人材でもあるということになります。最近は転職も多いから仕方ないと考えるだけではなく、いまいる大切な人材を手放さない方法を考える必要があるかもしれません。

リクルートが実施した調査「転職時の賃金変動状況」はこちらで確認できます。
転職により1割以上賃金が上昇した人は35.3%で、過去最高値だそうです。

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/1102_12718.html

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先日、夏にリクエストをもらっていた伯父と叔母へ陶芸の作品を届けてきました。とってもシンプルなお茶碗です。大きさも色も気に入ってもらえてよかったです。
多趣味な伯父と話をしていると、本当に楽しいです。うまくいかなくたって焦らず続ければいいんだと教えてもらっています。

  
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