2011.10.17.
今週は、やはり年金の話でしょうか。
企業の労務顧問の仕事では、年金のことを質問されることは比較的少ないのですが
この1週間は、珍しく複数の顧問先から年金の質問を受けました。
何も決まっていないことと言え、ニュースでいろいろ取り上げられていますから
皆様、気になっていることと思います。
ニュースになるときは、まだ決定していなくて
決定したときには、あまりニュースで取り上げられないということもあるので
(年金については、そのようなことはないと思いますが)
いつも、法改正などもいつからの施行なのかということに気を付けています。
さて、最近ニュースに取り上げられている内容は皆様ご存知だと思いますので
今回は改めて書きませんが、年金給付の財源について少し触れたいと思います。
2009年から基礎年金(国民年金の給付)の国庫負担割合が1/3から1/2に
引上げられています。
基礎年金の国庫負担とは、
20歳から60歳までの人が全員加入している(はず)の国民年金の
保険料だけでは足りないので、国が負担しているというものです。
つまり、基礎年金給付の半分は、税金が使われているということです。
もちろん個人によって納付している税金の額は異なりますが
国民年金の保険料と税金が半分ずつ負担しているという事実を
見逃してはなりません。
2010年度の国民年金保険料の納付率は60%を切っています。
この納付率は、免除された人は除かれていますので
実際に納付している人の割合はもっと低いことを考えると
財源が足りないことも、理解できなくありません。
個人的には、自分が将来いくらもらえるかということを
今から考えても仕方ないかなと思ってしまっています。
68歳でも、70歳でもいいかなと。
そもそも年金は世代間扶養の思想ですから、
親孝行の一つだと思って、保険料を納付しています。
年金は昭和61年に大改正をしています。
それから20年以上が経過しているのですから、
軌道修正が必要なことは明らかです。
企業内の人事制度も同じですが、先が見えない(わかりにくい)制度では
若い世代のモチベーションは向上しませんから、元気に働くことで
安心も手に入れることができればいいのではないかと考えます。
さて、、、
今年の8月から、週1回のコラムを原則としたことで
逆にコラムの内容を何にするか、迷う時間が長くなりました。
昨年8月から1年間、平日は「毎日」コラムを書くということを
勝手に決めて実行していたのですが、そのころは、目についたことや
感じたことを、とにかく書き続けていました。
それはそれで大変で、ネタ探しを四六時中していたわけですが
週に1回となると、かなり楽になるはずと目論んでいたものの
思わぬことに時間がかかってしまっています。
先週から立て続けに新規のお仕事があり
大変刺激的で楽しい時間を過ごしています。
そんな中、珍しく風邪気味になりましたが、この週末で完全復活です。