濱田京子コラム

2012年02月

ワタミ 労災認定

2012.02.27.

  

先週、居酒屋「和民」を展開するワタミフードサービスの社員の労災認定が
決定したというニュースがありました。

2008年に自殺した社員は、長時間労働によるストレスが原因だった
と労災適用を認める決定が14日にされたという内容でした。

2008年に労災申請した際には認められず、その後審査請求をしていた件の決定です。
弁護士の話では、5~7日間連続の深夜労働や月100時間を超える時間外労働があったとのこと。
それらが業務による心理的負荷となり、精神障害が発症したと認定されたものです。

月100時間を超える時間外労働は、飲食業だけではなく
ベンチャー企業などでも、実際にありえる時間数です。
60時間を超えると黄色信号で、80時間を超えることが続くようであれば赤信号です
といつもお話させていただいていますが、とにかく長時間労働が継続する状況で
会社が何の対策も講じないということは、大変マズいです。

長時間労働は、短期的に見ると避けられないことかもしれませんが
その状態が継続していることを会社が放置するのは、避けなければなりません。
うちの会社は大丈夫、ということはありませんので、原因追求と対策をすぐに考えることをお勧めします。

 

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週末に、大学時代のサークルの先輩の結婚式に参加しました。
最近、すっかり結婚式に参加する機会が少なくなってしまっていましたので
久しぶりに幸せのお裾分けをいただき、私も幸せな気持ちでいっぱいになりました。

46歳の新郎とひと回り年下の新婦という、大人カップルでしたので
最後のご挨拶も大変しっかりしていて、新郎はまるで司会者のようでした。

2月もそろそろ終わり、暖かい季節がやってきますので
私も、こころ穏やかに元気に過ごしたいと思います。

・・・

最近、どうしてフェースブックに急に書き始めたの?
と聞かれることが多くあります。

以前にこのコラムでも書きましたが、
確かに私はずっとフェースブックに書くことを躊躇していました。
理由は、始めても継続できるか自信がなかったからなのですが
継続にこだわるよりも、なんでも始めてみないと判断できないのではないかと
思い直したことが、私を変えました。(大げさです・・・)

今年は、自分で決めてしまっている制限を
ひとつひとつ解放して、チャンレンジしてみようと思います。

 

  

人事異動の裁量権

2012.02.20.

  

2月も後半ですが、まだまだ寒い毎日です。
「寒いですね~」という挨拶にも、そろそろ飽きてきたので
早くもっと爽やかな挨拶ができる季節になってほしいです。

労務相談では、採用と退職に関することが最も多いのですが
その予兆のような位置づけに、人事異動に関することがあります。

人員不足や個人の能力不足、人間関係などの理由から
会社が人事異動を考えるケースもあるわけですが
異動に関する裁量権は、どこまであるのか?ということを
ご質問いただくケースがあります。

今までの基本的な考え方としては、
労働者側が通常甘受すべき程度を著しく超える不利益がない
という範囲の広範な裁量権を認めてきたとされています。
少し表現が難しいですが、要するに非常識とならない程度の
不利益はある程度OK、ということだったわけです。

日本の企業は、新卒採用をして長期雇用することが慣行となっていました。
しかし最近では、ゼネラリストとして教育される人だけではなく
スペシャリストが必要とされる傾向にありますので、
同じ考え方では、対処しきれないと考えられます。

つまり、専門性を活かして成果を出す人たちに対する
職種変更の命令などには制約がかかると言える点などです。

法律は、現在の経済状況の変化に後付けでついてきているものですので
現在の法的制限だけで、安心し続けることはできないものと考えます。

 

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先週、このコラムでもお知らせしましたが、
土曜日に相馬塾の開業セミナーで開業体験談をお話させていただきました。

録音ナシでしたので、私の実体験をありのまま、
自由にお話させていただきました。

その後の懇親会でも、色々とご質問を受けましたが
「どの程度を勉強時間にあてていますか」
というものがありました。

私が、
「プロとして勉強し続けないといけない。
読んで、書いて、人に説明することで実力になると思う」
という話をしたからご質問いただいたのかもしれません。

時間数と聞かれて、すぐに思いつかなかったのですが
それは、「ここからが勉強時間!」という区切りがないからだと
思います。
資格試験の受験勉強などですと、勉強時間が明確なのですが
仕事の質を上げるための勉強というのは、実際の仕事とつながっているので
区別がないのです。

ということで、「勉強」という言葉ではなく
向上心を持って知識を広め、深めること、の方が近い言葉だったかもしれません。
自分自身の能力を高めるためでもありますが、
現在のクライアントに、より満足していただけるためでもあります。

 

  

就業規則の改定方法

2012.02.13.

  

先週は久しぶりに事務所にいる時間が普段よりも長かったこともあり、
「重要だけど、緊急でないから先送りにしていた仕事」に手をつけました。
少しすっきり、気分もいいです。
ついつい、目先の緊急の仕事ばかりを考えてしまい
それが終わると安心してしまい、緊急ではないけれど重要なことを
後回しにしてしまいます。
今年は、常に重要なことに目を向けて進めていきたいと思います。
 

昨年秋から、顧問をさせていただいているある会社で
現在、就業規則の見直しをしています。

就業規則の新規作成や改定のお仕事では、
ほとんどの場合、規程の修正作業は、当事務所でさせていただきます。
しかし、この企業は「自分たちで、修正作業もしたい」というご要望でした。
社長いわく、「自分たちで書いてみたりしないと、本当には理解できないから」とのこと。
修正された規程を私がチェックをさせていただき、必要に応じて修正をさせていただく
という手順で進めています。

現在こちらの会社では、役員を含めた管理職の方が集まり
規定内容の確認と決定の打ち合わせをしています。
社長が明確なポリシーを持っていらっしゃるので、それを共有しながら
私の説明も聞きながら、ルールの意味を確認して進めているわけです。
管理職研修も一緒にしているイメージ、とも言えます。

クライアントの担当者の方が、規程の修正作業もされるという方法は
私も初めてですが、なかなか素晴らしいと思っています。 
管理職と一緒に打ち合わせをすることには
社長自身も、現場の実態を確実に確認することが出来るというメリットもあります。

 

最近、就業規則の改定後に、そのまま評価制度の構築のお仕事を
ご依頼をいただくことが多いです。
賃金と評価はリンクして考える必要があるのは当然なのですが
そのままご依頼いただけることはこちらとしても大変嬉しいことです。
法令に関連することから、上乗せ的なルール(条件)まで
トータルで一緒に検討させていただくことで、会社の理念をしっかり反映することができます。
 

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今日は、お知らせです。

代々木の相事務所が主催している、社労士開業者向けのセミナー
「相馬塾 開業セミナー2012」で、開業体験談をお話させていただきます。
私の出番は、2月18日です。

http://www.sr-aijimusho.co.jp/topics/2011/12/2012-1.html
 

開業してから現在に至るまで、飛び込み営業をしたり電話営業をしたり
いろいろ試行錯誤したことを具体的に沢山お話しできればと思っています。
まだまだトライ&エラーの毎日ではありますが、
私自身が開業したときに知りたかったことを思い出して、
ざっくばらんなお話をさせていただくつもりです。

これを機に、自分の開業から今までの「初めて」カレンダーを作成してみました。
「初めて」顧問契約が取れたとき
「初めて」紹介でないクライアントと契約が決まったとき
「初めて」研修講師の仕事が決まったとき
「初めて」執筆依頼が来たとき
「初めて」講演会の依頼が来たとき
「初めて」電話営業から顧問契約が決まったとき   などなど。

・・・まだまだ今でも「初めて」が沢山です。
しかし、新しいお仕事が決まる瞬間は、いつでも嬉しくてたまらない気持ちです。

 

 
 

  

パワーハラスメントについて

2012.02.06.

  

1月30日に厚生労働省のパワハラに関するワーキンググループが会議報告を発表しました。
今後も議論を重ねて、3月にはパワハラ予防・解決に向けた提言が取りまとめられる予定です。

今回の報告された内容では、職場のパワーハラスメントとは、

同じ職場で働く者に対して
職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に
業務の適正な範囲を超えて、精神的・肉体的苦痛を与える
または職場環境を悪化させる行為をいう、

としています。

 

パワハラに関するご相談というのは、時々ありますが
退職時や休職時などに、社員の方から
「実は、原因は上司のパワハラだと思う」というような話が出できた
というケースが多いように思います。
それぞれ個別に全く状況が異なるので、一括りで定義できないことです。
厚労省も何でも一定の基準を決めればいいというものでもないように思います。
会社側が環境整備をしなければならないことは、当然ではありますが
働く人側も、なんでも権利だけを主張していても、前進はないと感じます。
何においてもバランスですね・・・。

 

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週末、京都を旅しました。
会社員時代は、国内旅行も海外旅行も結構行っていました
独立してからは、旅行に行かなくなってしまいました。
どうしても、仕事が最優先だったからですが、
今年は小さな旅を沢山しようと思っています。
別に仕事に余裕ができたというわけではないのですが
仕事以外の刺激が多いことで、実は仕事の幅も質も
スピードさえも向上できると気付いたからです。

今回は、京都フリークの人が考えてくれたお任せコースでまわりましたが
唯一、私の意見で行ったところは、事務所のスタッフが教えてくれた
「六波羅蜜寺」です。

空也上人の念仏を称える口から、六体の阿弥陀が出ている珍しい像があり
人気があるようですが、平清盛の像もあるので今が旬らしく、
小さなお寺ですが結構多くの観光客が集まっていました。

お坊さんのお話を伺う機会にも恵まれて、
幸せな生き方は、自分の考え方ひとつで変わるのだと
改めて学びました。

先週、事務所としていいニュースが舞い込んだ節分になりましたので
今週からまた、気持ちも新たに進みたいと思います。
 

 

・・・南禅寺水路閣です。
沢山歩きましたが、それ以上に沢山食べました・・・

 

 

 

  
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