濱田京子コラム

2018年04月

長澤運輸事件・ハマキョウレックス事件、最高裁の判決はいずれも6/1です

2018.04.30.

  

4/20に長澤運輸事件、4/23にハマキョウレックス事件と
それぞれ最高裁弁論が行われ、最高裁の判決はいずれも6/1となりました。

どちらの裁判も、正社員と非正社員との手当の差があることは
どこまで認められるかという点を争われていますが、
これから同一労働同一賃金が法整備される中で、大変注目されています。

物流会社のハマキョウレックス事件は、
トラック運転手の正社員と契約社員の待遇の差について争われている事件です。
一審で通勤手当の不支給が違法と認められ
二審ではそのほかに、無事故手当、作業手当、給食手当は払われるべきと判断されていました。

長澤運輸事件も同様に、トラック運転手の事件ですが、
こちらは、定年後の再雇用者の賃金引き下げが争点となっている事件です。
一審では、定年前と同水準に賃金支払いを命じましたが
二審では「定年後再雇用においては、定年前と比較して賃金減額が一般的に広く行われ
社会的に容認されている」と判断されていました。

どちらも注目です!

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先日、大学時代の友人達に、25年以上ぶりくらいに会いました。
「わからないといけないから、当時の写真を持ってきた」と
多分、大学3年生のころだと思われる写真を見せられてしまいました。
いやいや、びっくり。
今まで「変わらないね~!」なんて言われて喜んでいましたが
こうやって写真を見てみると、すごく変わっていることが明らかに。
当たりまえですが、これからは「変わらないね」という言葉に喜びすぎないようにします。
ということで、写真を披露したいところですが、恥ずかしすぎるのでやめておきます。

先日、この舞台を観ました。
とても面白かったです。優香ちゃんがとてもチャーミングでかわいかった!!
藤井隆もすごく面白いし、お勧めです。
そして舞台を観ると、いつも出演者のファンになってしまう私です。

04

  

5月からのマイナンバー取扱いについて

2018.04.23.

  

マイナンバーは本格稼働してからも、社会保険・雇用保険の手続きでは
実務上はマイナンバーを記載して届出をしなくても、受理されていたことから
実態としては使用していないケースが多かったと思います。

しかし、社会保険は4月から、雇用保険は5月から、取扱いが変わり
特に雇用保険においては、マイナンバーのない手続きは受理できない
とまで言われてました。
今までは徹底して回収していなかった会社も手続きができない
ということになると困るので社員の方にしっかり説明して理解を求めるように
していただくことが必要となります。

ちなみに雇用保険の届出についてはQ&Aが出ていて
本人から会社に提供拒否をされている場合の取扱いとしては
備考欄に「本人事由によりマイナンバー届出不可」という記載していれば
受理しないということはない、としています。

Q&Aはこちら
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/2018QA.pdf

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先週は、人生初!の訪問先が2つありました。

一つ目は、議員会館!
二つ目は、東大教授の研究室!です。

議員会館への訪問というのは、私が会社員時代にお世話になった
全日空の人事部出身の参議院議員の磯崎仁彦先生の議員会館に
お邪魔したという話です。

議員会館はとてもきれいで広くて素敵で緊張しましたが、
せっかくなので、国会議員の方が普段どんなことをしているのか、など
いろいろと質問させていただいてしまいました。

法案の審議をするためにも多くの情報収集や勉強をされていること
地元の話を聞くために、毎週末地元に戻り、多くの行事にも参加されていること
など、知識などの能力だけではなく、体力、気力が必要なお仕事だと思いました。
そして何と言っても「志」がないと務まらないお仕事だということを
改めて感じました。

次に東大教授の研究室というのは、いつもお世話になっている水町先生の研究室です。
夏にあるセミナーにご登壇いただくことになり
主催者にご紹介するというお役目でお目にかかりに伺いました。
水町先生とはかなり前からお世話になっていますが、実は研究室に伺うのは初めてでした。
打ち合わせと言いつつ、キョロキョロと本棚を観察させていただいたり
ざっくばらんに法案のお話を伺ったり、と有意義な時間でした。

どちらの訪問先でも写真は撮らなかったので
今日の写真は、最近の我が家のサラダ。
葉物野菜を沢山取りたいです。

0423

  

日本郵政が異例の手当廃止

2018.04.16.

  

金曜日にニュースになっていましたが、
日本郵政グループが正社員の住居手当を廃止するそうです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180413-00000004-asahi-bus_all

廃止のきっかけは組合の要求で
正社員にだけ認められている扶養手当、住居手当等の5つの手当を
非正社員にも支給するように求めたことから始まったとのこと。
会社側は、年末勤務手当は非正社員にも支給することを認めたうえで
「正社員の労働条件は既得権益ではない」として住居手当の廃止を提案し
最終的に合意したようです。(廃止後10年間の経過措置あり)

これは現在の国会で提出されている働き方改革関連法案にも含まれている
同一労働同一賃金への流れの一つと考えられます。

同一労働同一賃金は、正社員と同じ仕事をしている非正規社員について
同じ処遇をしてあげようという話から始まっているわけなのですが、
今回の日本郵政の流れは、正社員の処遇自体も見直す、ということになっています。
もちろん、これは日本郵政の社員構造の問題もあり、
住居手当を受け取っている正社員は約5000人ですが、
非正規社員は19万7000人いると言われていますので
ある意味、当然の流れとも考えられます。

そもそも企業における賃金原資には限りがあり
正社員と同じ処遇をすべての非正規社員にもするというだけで
解決できない企業は沢山あります。(無意味な内部留保はない企業が多いので)
したがって、これからは正社員の処遇自体を見直したうえで、
非正規社員へ適用する範囲を決めていくという流れになることは、
ある意味当然ではないかと考えます。

これから、賃金制度を構築するときには
会社の考えを確実に整理してから着手しないと
説明責任を果たせなくなりますので要注意です。

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先日、新卒で入社した会社の同期たちが
社外監査役就任のお祝いをしてくれました。

いまでも同じ会社にいる人、独立して仕事をしている人、私
の3人だったのですが、それぞれがそれぞれの環境でマジメに楽しく頑張っているな~!
ということを確認できた楽しい会でした。

私は本当に幼い時からずっと人に恵まれていて
いつも周りの人から沢山の力をもらっています。
そろそろ年齢的に恩返しをすべき時期のはずなのですが
なかなか出来ていません。
少しずつでも、周りの人の役に立てるようになりたいです。

写真はお祝いでいただいたお花。
私をイメージしてくれたそうです。

0414

  

働き方改革関連法案(解説:その2)

2018.04.09.

  

4/6に働き方改革関連法案が閣議決定され、いよいよ審議が始まります。
6/20までの国会で決着するのでしょうか。
改正法案もすでに厚労省のHPにアップされていますが、
新旧対比表が134頁もあるので、確認するのも少し時間がかかりそうです。
興味がある方は、こちらから。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/dl/196-34.pdf

さて今日は、解説その2として、
今回は労働時間の上限規制の具体的な時間について
解説したいと思います。

今回の案で決められている上限規制は次の通りです。

①年720時間
②平均では月80時間
③単月では100時間

このうち、②と③は休日労働時間も含めます。
いままでは、残業時間と休日労働時間は別カウントでしたが
過労死ラインの問題もあることから含めた上限規制となっています。

また、この平均というのがどの期間を切り取っても平均80時間という規制なので
これは結構厳しいです。
1ヵ月100時間としてしまったら、翌月は必ず平均80時間以内となるように
しなければならないわけですので、60時間以内となります。
実際に忙しい現場では、100時間の翌月には60時間にできるのか
という問題もあり、いつでも80時間を超えることがないような
業務体制にしておくことが求められると考えます。

また、新たに提出された改正法案を見る限りでは
特別条項の要件として
「当該事業場における通常予見することのできない業務量の大幅な増加等」
と規定されています。
このあたりはどの程度運用が厳しくなるのかにもよりますが
原則45時間とできるようになれれば安心ですね。

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【TOKYO働き方改革宣言しました!】
働き方改革関連法案が閣議決定されましたが、、、
当事務所も「働き方改革宣言」をしました。
東京都のHPにも宣言企業として公表されています。

「エキップ社会保険労務士法人は、人事労務の専門家チームとして、
メリハリのある働き方により、社員それぞれの能力を発揮できる環境づくりに取り組みます!」

https://hatarakikata.metro.tokyo.jp/pdf/2018/03/1468.pdf

DS0406C_0679

  

全国の労働基準監督署で「労働時間改善指導・援助チーム」が編成

2018.04.02.

  

平成30年4月から全国の労働基準監督署で「労働時間改善指導・援助チーム」が編成されることが発表されました。

「労働時間相談・支援班」と「調査・指導班」の2つで編成されていて
中小企業主からの相談対応などの支援がされます。

36協定のこと、変形労働時間制のこと、
長時間労働対策のことなどの相談を専門で受け付けるそうです。

また「調査・指導班」では、「労働時間改善特別対策監督官」として任命された労働基準監督官が、
長時間労働の抑制と過重労働による健康障害の防止のため、監督指導を行うことが予定されているようですので
ますます労働時間に関する調査は厳しくなっていくことでしょう。

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【株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン 社外監査役に就任しました】

私事ですが、
この度、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(東証1部)の社外監査役に選任され、
就任いたしました。
https://company.golfdigest.co.jp/aboutus/

これからも、企業労務に特化して事務所のサービス向上だけではなく、
私個人の仕事としても幅広く進めていければと思っています。

このような大変重要なお役目をいただいので、これからもいままで以上に自らの役割を認識し、
お役に立てるように頑張ります!

こんな事情もあり、昨年よりゴルフの練習も再開しました。
よろしければ、みなさまゴルフご一緒させてくださーい!

  
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