濱田京子コラム

人材育成・人事制度

「自己都合退職」でもトラブルになることがある

2024.11.11.

  

労働政策研究・研修機構の濱口桂一郎氏が、ある専門雑誌で「総合労働相談の自己都合退職の割合が13.5%と意外と多いことは今日の職場で発生している個別労働関係紛争の変容をなにがしか物語っている」と書いていました。

あっせん委員をしている私も、トラブルの発端が「自己都合退職」というのは珍しくないと感じています。濱口氏も指摘していましたが、かつては労働相談では「解雇」が圧倒的に多かったのですが、現在は「いじめ・嫌がらせ」が1位で、ついで2位が「自己都合退職」となっています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/newpage_00165.html

何が原因か、明確には私にもわかりませんが・・・
一例ではありますが、退職代行を使って退職したものの、実は退職することは不本意で、ハラスメントがなければ退職しなかった、などという主張も多いです。
会社は何もトラブルがあると認識しておらず自己都合退職で手続きをしたものの、後日トラブルとなるというケースがあるわけですが、ではどうすればトラブルを未然に防ぐことができるのか、考えて対処しておくことも必要となりそうです。
職場でのコミュニケーション不足はあるのだと思いますが、どうすればいいのでしょうか。
私自身も明確な答えは見つけることが出来ていませんが、まずは自分ができる限り本音で話すことで相手も本音を言えるようになってくれればと思っていますが、どうなのでしょうか・・・・

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横浜ベイスターズが日本シリーズで勝ちました。
ベイスターズファンでもありますが、南場さんのファンでもある私は大変嬉しかったです。

オーナーの南場さんがとっても嬉しそうにビールかけにも参加していた姿が素敵でした。
来年も期待したいです!

  

スタートアップ企業で働く者や新技術・新商品の研究開発に従事する労働者への労働基準法の適用に関する解釈について

2024.11.05.

  

スタートアップ企業で働く者や新技術・新商品の研究開発に従事する労働者への労働基準法の適用に関する解釈についてという通達が9/30に出されています。
基発0930号第3号
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T241022K0010.pdf

スタートアップ企業とは、一般的には新たに事業を開始し、新しい技術やビジネスモデルを有し、急成長を目指す企業とし、経営者と従業員の線引きが明確ではないため、労働者への該当性について示されています。
そのほかに、時間外労働の上限規制の適用が除外される「新たな技術、商品又は役務の研究開発に係る業務」についても示されていて、
「「新たな技術、商品又は役務の研究開発に係る業務」とは、専門的、科学的な知識、技術を有する者が従事する新技術、新商品等の研究開発の業務をいい、必ずしも本邦初といったものである必要はないが、当該企業において新規のものでなければならず、既存の商品やサービスにとどまるものや、商品を専ら製造する業務などはここに含まれない」とされています。

目新しい内容ではないかもしれませんが、該当する企業は確認しておくとよいでしょう。

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しなやかな身体を目指していますが、仕事柄もあり身体が凝り固まる毎日です。
ということで、毎日せっせと寝る前にストレッチをしているのですが、最近導入し始めた新兵器です。

まだまだ痛いのですが、これをスムーズに使えるように、毎日ほぐそうと思います!

  

協会けんぽから「資格情報のお知らせ」が送付されてきます

2024.09.16.

  

12月2日以降、健康保険証の新規発行が終了し、マイナンバーカードが保険証になりますが、それに伴い、マイナンバーに紐づけられた加入者情報が間違っていないか、そして、加入者自身が健康保険の資格情報を簡易に把握できるよう、資格情報のお知らせが、保険者から加入者全員に送られることになっています。
第1回目が2024年9月9日とのことですので、すでに開始されているようです。会社に、被保険者分とその被扶養者分それぞれを個人別に封入し、封筒または箱に梱包して特定記録郵便で送付されてくるようですので、それを従業員に配布しなければなりません。配布された用紙には、「資格情報のお知らせ」があり、それがマイナンバーカードを医療機関で使用しようとしたときに、磁気の不良などで使用できない場合に、こちらで対応できるというものです。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/event/cat550/shikakujyouhouhassou/

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9/13に書籍が発売されます。
春から書きすすめていた本ですが、今回はハラスメントの本です。
これで単著は10冊目ですので、ひとつの区切りだなと思っています。
毎年本を書くのは、かなりしんどいので、しばらくはゆっくりペースにしたいと思っています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4897952891

本書は、専門書ではなく、ハラスメントのことをあまり知らない人向けのものです。
現場の管理職が、最初にハラスメントの相談を受けることも多いと思いますので、全体像を理解しておきたい人のお役に立てるかもしれません。

  

最低賃金 東京都は50円引き上げで決定しました

2024.09.09.

  

東京都の最低賃金は50円引き上げで決定しました。
現在1,113円ですが、10/1以降は1,163円となります。

https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/news_topics/houdou/20220901chinginka_00005.html

最近毎年のようにかなりの額が引き上げられていていますが
時給で50円という引き上げはどの程度のインパクトがあるのか、少し計算してみました。

フルタイム月給で考えると、月の所定労働時間は160時間程度ですので、
50円×160時間=8,000円です。
つまり、8,000円は昇給させることが必要ということです。
さらに、例えば定額時間外労働手当を30時間入れている会社の場合は、
50円×1.25×30時間=1,875円となり、合算すると月額では1万円程度引上げられることになります。

現時点で月給が19万円以下の場合は最低賃金以下になってしまう可能性がありますので、ご注意ください。
引き上げ後の時給で算出した月額給与は 1,163円×160時間=186,080円です。

東京商工リサーチでは、
企業の約2割が現在、10月以降の最低賃金を下回る時給だという調査結果を公表しています。

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198859_1527.html

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横浜DeNAの森原投手のファンなのですが、こんな記事を見つけました。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202409010000834.html

森原投手はクローザーなので、勝っている最終回などに登場するのですが、
今年は23セーブをマークしています。
彼は「良くても悪くても切り替える、とにかく行動する」と言っていますが、
本当にそれが一番やるべきことで、100%の準備をするために行動することは大切だと改めて教えられました。

これは野球選手に限らず、自分にも当てはまることだなと思います。
悪い時もいい時も、気持ちを引きずって過去に浸っている時間はもったいないということですね。

森原投手はマウンドでいつもスマイルなんです。
その雰囲気も好きなのですが、私もなるべくいつもニコニコで過ごしたいと思います。

写真は最近食べたおやつです。
バターのいとこって誰なんでしょうか??

  

ハラスメント研修を実施している会社が多い

2024.08.19.

  

階層別研修は96.6%の企業が実施。テーマ別研修は59.5%で、
うち2020年以降に「ハラスメント研修」を行ったのは81.8% といく調査結果があります。

https://www.rosei.or.jp/attach/labo/research/pdf/000087583.pdf

当事務所でもご依頼いただく研修の多くはハラスメント研修です。
特に階層別に実施することに効果があると考えます。

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春から書いていた書籍がいよいよ9月に発売となります。
今回はハラスメントに関して書きました。

昨年はオンラインコンテンツを多く書いており、書籍は書いていなかったので今年は2年ぶりの単著です。
このほかに、11月ごろに共著の書籍も発売される予定ですが、まずはハラスメントの本にご期待ください!

  
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