濱田京子コラム

2012年07月

労働契約法 改正

2012.07.30.

  

改正労働契約法案がついに、7月25日に衆院厚生労働委員会で可決されました。
以前にも書きましたが、この改正案の有期雇用契約が5年を超えて本人が希望したら無期契約に転化しなければならない
という大きなインパクトのある内容です。

以前に書いた関連コラム
https://www.k-hamada.com//column/?p=780

期間を定めた雇用が多い企業にとっては特に、大きな判断が必要となりますし
就業規則の規定の仕方に工夫が求められると言えるでしょう。

派遣法の改正、労働契約法の改正と決まりましたが
さらに高年齢者雇用安定法の改正もありそうです。
(現在、改正案が国会に提出されています)

これから施行されるまでの間に、多角的な視点で規定の見直しをする必要がありそうです。

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今日は、事務所の打ち合わせスペースをご紹介します。

入り口すぐの場所が打ち合わせスペースとなっています。
沢山のグリーンに囲まれていますので落ち着きます。
その効果か?先週も、休憩なし連続3時間くらいの打ち合わせを
してしまいました。

 

 

 

 

  

新入社員の賞与

2012.07.23.

  

7月も後半になり、賞与のある企業は支給済みとなったころだと思います。
やはり6月から7月にかけてに賞与を支給する企業が多いですので
当事務所でも、賞与支給処理の対応をしておりましたが月末に近づき
すっかり落ち着きました。

産労総合研究所が発表した「2012年決定新任給調査」では
(上場企業を含む3,000社を対象にし、230社からの回答を集計したもの)
今年の4月に入社した新入社員に対する賞与についても調査しています。

まず、支給の有無については、87.4%が支給しているとなっていますので
多くの企業が何らかの形で賞与を支給しているようです。

但し、一定額(寸志)での支給が60%以上となっていますので
通常の算出方法で支給することができないので、別基準を設けていることがわかります。

この調査では、平均額は大卒で90,743円、高卒で77,235円という結果ですので
私の個人的な印象では、高いかなと感じます。
具体的な分布としては、5~10万円未満が約4割ですので、
平均額を押し上げているのは、一部の大手なのかもしれません。

賞与に対する考え方は、企業によってそれぞれですが
支給額や月数などを定めている場合を除いて、会社が随時支給額を決定できるという点が
給与とは大きく異なる点です。
とは言え、単に業績に応じてということだけを決めていて、
不透明な支給基準では、社員への説明が不十分となってしまいますので
ある程度の基準を設けておくことが大切です。
会社が何を基準に評価するのか、ということを伝える手段のひとつとも言えます。

 

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日本実業出版社から発行されている「企業実務」という専門雑誌の8月号で
「社員が離婚したときの法定・社内事務」という記事を寄稿しています。

今回の記事は、手続きに関するシンプルな内容になっていますが
参考にしていただければ幸いです。

個人的には、執筆や講演なども大変大切にしているお仕事の一つです。
これからも沢山の情報発信をしていければと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

  

女性活用を考える

2012.07.17.

  

私は女性だから、男性だから、という考え方があまり好きではないのですが
だからと言って、平等であるべきだと考えているわけでもありません。
女性でも男性でも、家族持ちでも、独身でも、子供がいても
その事実を根拠に決めつけたり、分類したりしないという意識を持ちたいと思っています。

今のAERAに「退職を選ぶ女性管理職」という記事が載っています。
そこに具体例として登場する女性は、育児に直面して働き方の選択をした人が多かったのですが
女性のほうが男性よりも働き方の選択肢が多いので、ライフステージに応じて
決断する人が多いのではないかと感じます。

また一方の現実問題としては、30代以降の女性の転職では
半数以上が非正規社員という事実があります。(厚労省雇用動向調査結果より)
つまり、なかなか転職でステップアップできるケースばかりではないと
いうことではないでしょうか。
もちろん、非正規で働くことを自ら選択する人も多くいますが。

女性管理職になる方は、少なくも一定期間はかなり集中して仕事をした人だと思います。
そのような人材が会社に仕事を認められて昇格しても、それが本人が望む働き方と合致するとは限らないのかもしれません。

 

私自身は会社員だった時代、面白い仕事にも恵まれて、上司にも部下にも同僚にも
大変恵まれていました。
それでも、転職をしましたし、さらには独立までしてしまったのは
最終的には、「この会社でエラくなりたい」という意識がなかったからだと思います。

そして絶えず、
「私は本当は何をしたいのか?」
「この仕事をいつまで続けることができるのか?」
ということを考え続けてきたように思います。

優秀な女性を活用したいと考える企業は多くありますが、
いいロールモデルが育たないことなどもあり、企業文化を変化させるまでに
時間がかかるケースが多いようです。
新卒が毎年入社してくるような企業では、体質改善スピードも速いですが
人材の流動があまりない企業では、時間もかかります。
ただ、何もしなければいつまでたっても何も変わりませんので
人材活用については、具体的な策を試しながら継続していくことに意味があると考えます。

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梅雨明けはまだのようですが、真夏のような暑さですね。
事務所の入り口すぐは、ガラス張りになっていて
大変明るくて気に入っています。
入り口付近は、現在観葉植物とお花が沢山飾られているので
気持ちのいい空間になっています。

 

 

 

  

節電に向けた労働時間の見直しなどに関するQ&A

2012.07.09.

  

先週、厚生労働省のHPに節電に向けた労働時間の見直しに関するQ&Aが発表されました。

http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/faq.html

きめ細やかな内容になっていますので、参考になると思いますので
見直しを検討されている企業の方は、是非ご覧になるとよいと思います。

特に、育児や介護をしている社員に対する配慮などについても
注意すべきポイントが書かれていて、わかりやすいです。

 

昨年の震災以降、労働時間の見直しについて多くお問い合わせをいただきますが
就業規則に規定がされていること、必要な労使協定が締結されていることが、
原則必要になりますので、まずは現在の規程でどのように定められているかをよく確認する必要があります。

 

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事務所を移転して、1カ月が経過しました。

少しずつですが、事務所の紹介をしていきたいと思います。
ということで、今日は事務所入り口の写真です。

エレベーターで6階まで上がっていただくと
このような扉があります。

事務所に入ってすぐがガラス張りになっていることもあり、
とても明るいのが気に入っています。

 

  

退職勧奨はできる

2012.07.02.

  

7月に入りました。、
6月の終わりは、さわやかな天候の毎日が続き
これでも梅雨かしら?と思っていましたが、梅雨らしい月曜日となりました。
ジメジメしていますが、爽やかに元気に過ごしたいと思います。

6月から7月にかけては、事務手続きの繁忙期ですが
ご相談もなぜか並行して増えているような気がします。

社員を辞めさせたいけれど、どうすればいいのか?という相談は
景気にだけ関係するわけではなく、絶えずありますが
最近もやはりいくつかいただいています。

経営者も決して辞めさせるのが一番いいと最初から思っているわけではないのですが
こじれるとそれ以外に選択肢がないと考えることが多いようです。
解雇をすること自体は、大きな壁があり色々な条件がそろわないとできませんが
「退職勧奨」をすること自体は、問題ありません。
よく話し合って、退職勧奨をしてみることはできるわけですから
まずは、よく話をしてみることをお勧めします。

ときどき、
「だったら私を解雇してください!」などという社員が出てきます。
よくよく考えると不思議な話ですが、
このように言ってくる社員側にも何か考えがあるわけですから
対処には充分注意が必要です。

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金曜日に、急遽友人に誘われてスカイツリーに行ってきました。
お天気も良くて、素晴らしい夜景に興奮しました。
遠くに見える東京タワーも美しかったです。

 

 

 

  
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