出世したいか、と問われると、
最近は、別に出世してもいいことばかりではないからしたくない
と答える人も多いのではないでしょうか。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの
「2016(平成28)年度 新入社員意識調査アンケート結果」で
男女別の出世意欲に関する調査結果があります。
その結果は次の通り。
男性
・出世したい 59.6%
・出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい 40.1%
女性
・出世したい 26.3%
・出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい 73.7%
今、世の中は女性管理職比率を高めようとしていますが
女性たち自身はあまり出世したいと考えているわけではない
と言えるのかもしれません。
しかし、この意識の差は職場環境の差でもあると考えます。
出世すると、現場の仕事以外の管理職としての仕事を任せられますが
その多くはマネジメントであり、その内容は人と数字に関することです。
現場の仕事が好きで始めたのに、だんだん現場から離れ
マネジメントの仕事ばかりになると、人に関することと数字に関することだけになり
面白味を見いだせなくなる、という人が多くなるのだと思います。
私自身も会社員時代に、マネジメントの仕事が増えてきたときに
「この会社で出世したいと思えない」と考えて転職してしまった経験があります。
当時の私は、今の自分のキャリアには直接関係のない
人のマネジメントと数字管理には、それほど興味がなかったというのが
正直なところでした。
しかしおもしろいもので、実際に自分で事務所経営をするようになると
マネジメントからも多くを学ぶチャンスがあるので、失敗も多いものの
興味深い仕事のひとつになりました。
出世したいか、好きな仕事をしたいか、
という選択肢自体がナンセンスなのかもしれません。
誰かの人の役に立つ仕事を本気でしている限り、
必ず面白い!と感じることができるようになるときが来て
結果的に仕事が好きになり、任せられる仕事も増える(=出世する)
という仕組みなのではないでしょうか。
出世したら好きな仕事ができなくなる、というわけではないですね。
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数か月前からですが、仕事用、読書用の眼鏡を使い始めました。
気分を上げるために、頑張ってかっこいいのを選んだので
少しだけ賢そう?!に見えるみたいでお気に入りです。