濱田京子コラム

2018年06月

新たな外国人材の受け入れ

2018.06.25.

  

6月15日に「経済財政運営と改革の基本方針2018」が閣議決定されました。

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2018/0615/shiryo_02.pdf

その中には、働き方改革の推進が謳われていますが、それ以外に
新たな外国人材の受け入れについても示されています。
人材不足が深刻なので、一定の専門性・技能を有した即戦力となる外国人を
幅広く受け入れる仕組みを構築する必要があるという内容です。

具体的には、日本語能力水準は日本語能力試験等によりある程度日常会話ができ、
生活に支障がない程度の能力を有することが確認できることを基本としつつ
受入れ業種ごとに必要な日本語能力水準を考慮して定める、またこれは
移民政策とは異なり、在留期間の上限を通算で5年として、家族の帯同は認めないことが基本で
一定の試験に合格するなどにより高い専門性を有すると認められた人には期間の上限をつけず
家族帯同も認めるなどの取扱いを可能とすることが検討されるようです。

今までは、単純労働は認めないという基本方針でしたが、
今回の方針転換で、人材確保の選択肢が増えることにはなるでしょう。

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日曜日はお天気がよかったので、お散歩しましたが
やっぱり食べたり飲んだりしてしまうわけです・・・

これは広尾のフロインドリーブで買って帰ってきたアーモンドパイ。
サッカーを見ながら食べようかと思っていましたが、
始まる前に食べ終わってしまっていました・・・。

0625

  

中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果について

2018.06.18.

  

東京商工会議所が「中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果について」
という調査結果を発表しています。
(東京商工会議所の新入社員ビジネス基礎講座を受講した中堅・中小企業の
新入社員 1,047名にアンケート調査した結果です)

http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=122904

概要を見てみると、以下のような内容が書かれていました。

・就職活動では、自分のやりたいことがわからず悩む傾向が強い(55.3%)
・資本金1億円以上の企業に入社した半数以上がインターンシップ・職場体験に参加した
・入社した会社を選んだ理由として「待遇(給与・福利厚生等)」を選んだ人が増加

入社した会社を選んだ理由のトップは
「仕事の内容がおもしろそう(46.7%)」ですが、
次に、「職場の雰囲気がよかった(35.2%)」
「自分の能力・個性が活かせる(34.6%)」に次いで
「待遇(給与・福利厚生等)がよい(24.3%)」となり
昨年度比で2.9%の増加となっています。

仕事の内容がおもしろそう!
職場の雰囲気がよかった!、と感じるポイントは、
採用面接のステップにおいて、
今、その職場で働いている人がイキイキと働いていると
感じるかどうか、なのかもしれません。

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先週末に、友人宅の近くの鳥越神社のお祭りに行ってきました。
毎年、ただ飲みに行くだけという感じですが
友人と友人の幼馴染の方たちとワイワイと一緒に飲むのが楽しいです。

写真は、お祭りで売っていた冷凍ミカンです。
ミカンの缶詰をそのまま冷凍しただけです。
なんともシンプルな商品!!
1つ300円で売っていましたが、一体いくらで仕入れた缶ミカンでしょうかねー?!
毎年、不思議なものが売られているのを見るのも楽しいです。

0615

  

兼業解禁により期待される効果

2018.06.11.

  

ある弁護士のコラムを読んでいたら
副業解禁により日本型雇用社会が破壊するという話題が書かれていました。

副業で勤務している会社の待遇がよかったら
副業を本業にしてしまう(転職してしまう)という若者が出てくるかも、
企業は待遇(賃金)をよくしない限りせっかく育てた新卒も
他社に転職してしまう可能性が高くなってしまう、という流れで
結果的に人材の流動化が見込めるという話です。

解雇規制緩和も人材流動化を目的としていますが、
副業解禁のほうが実は社会的に受け入れやすく、結果的に人材流動化に
繋がるのではないか、ということのようです。

しかし現実は、副業解禁といっても
他社に「雇用」される形での副業を認める会社は少ないです。
労働時間管理の問題もあるので、結局「非雇用型」での副業だけ
ということが、現時点では現実的なのかもしれません。

どちらにしても、賃金だけではなく
やりたい仕事ができる環境なのか、社員一人一人が成長を感じ
楽しく仕事ができる環境なのか、日々のマネジメントラインとの関係性など
今まで以上に考えなければならないことが多いのだとは思います。

とは言え、期待している能力レベルまで達していない社員に対して
支援をする体制を継続し続けることで、本当に社員は成長するのか
という疑問も残ります。
本来求める仕事内容は何なのか、ということも諦めずに伝え続けつつ
支援するということなのでしょうか・・・。

以前、ある方からこんなことを言われたことを思い出します。

「叱らないで褒めて育てるなんて言われても
遅刻が多い人に 今日も遅刻しなくてスゴイね!よく頑張ってるね!
と褒めるんですかね。それ以外褒める点がないので仕方ないのですが
普通にすべきことが出来ただけでも褒めるというのは違和感があります。」

やはりどういう人を採用するか、というスタートが
大変重要、というところでしょうか。
もちろん面接だけでは判断できないのですが。

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アジサイが美しい季節になりました。
毎年、鎌倉散歩に出かけますが、今年も行ってきました。

沢山元気に咲いているお花から、パワーももらってきました。

0608

  

長澤運輸事件、ハマキョウレックス事件 最高裁判決

2018.06.03.

  

6/1に注目の2つの最高裁判決が出ました。
ニュースにも取り上げられていますので、簡単に説明したいと思います。

ハマキョウレックス事件は、正社員と非正社員との格差についての判断、
長澤運輸事件は、定年後の正社員と非正社員との格差についての判断がされていますが、
どちらも労働契約法20条の不合理な格差についての初判断と言えます。

まず、ハマキョウレックス事件ですが今回
大阪高裁では棄却された「皆勤手当」について
支給しないことは不合理と判断されています。
結果的に、無事故手当、給食手当、業務手当、通勤手当、
皆勤手当の5つが不合理とされました。
(大阪高裁では、皆勤手当と住宅手当が棄却されていました)

最高裁では、
トラック運転という職務内容が異ならない以上は
出勤を確保する必要性について差異が生ずるものではない
と判断しています。

次に、長澤運輸事件ですが
こちらは東京高裁で「定年後再雇用において賃金が下がることは
一般的で社会的に容認されていて、不合理ではない」と判断されていましたが
「労働条件の相違が不合理と認められるものかどうかは
当該賃金項目の趣旨によりその考慮すべき事項や考慮の仕方も異なり得る」
として、個別に判断すべき、(労働契約法における「その他の事情」)
としました。
そして、職務給や賞与などを支払わないことは不合理とは言えないと認定しています。

働き方改革関連法案には、「同一労働同一賃金」改正が含まれていますが
今後、企業がいままでの賃金制度を見直す必要は出てきます。
それは、単に契約社員などの非正規に対しても手当を出さなければならない
というような対処の方法ではなく、正社員を含めて社内の賃金制度全体を
再構築していく必要があると思います。
「とりあえず」の対処を続けていくことでは、解決できませんので、
社内全体とこれから会社として必要な役割を整理していくことも必要でしょう。
そして結果的には手当を極力少なくシンプルな構成にしていくことがよいと考えます。

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6月になりました。
毎年のことですが、6月は開業した月なので個人的には節目だと感じている季節です。
2009年に独立し、今年から10年目に突入です。

9年間という時間は、あっという間のような気もしつつ、
沢山のことがあり過ぎて、独立した頃のことは今から考えると大昔のような
気がします。

悩みも不安もありますが、日々の小さな幸せに支えられているので
毎日、すべきことができるように、心身共に健康を保てるようにしたいと思います。

何か困難なことが起きたとしても
結局はいま、すべきことを考え、決断し、実行する以外に解決の道はないので、
前向きにニコニコで仕事をしたいです。

10年目もよろしくお願いします~!

写真は、前日食べた〆のカツカレーです。
美味しかったです!
0603

  
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