長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導の結果
2017.01.23.
昨年の電通事件から、毎日のように報道されている長時間労働の問題ですが
厚生労働省が長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導の結果を公表しました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000148739.html
平成28年4月から9月までの指導監督の結果が取りまとめられているものですが
監督指導の実施事業場は10,059事業場であり、そのうち6,659事業場(全体の66.2%)で
労働基準法などの法令違反が見られたという結果でした。
最も多い法令違反は、違法な時間外・休日労働があったもので4,416事業場(43.9%)
そのほかに、賃金不払残業があったものは、637事業場(6.3%)とのことです。
過重労働による健康障害防止措置が不十分なため改善を指導したものが8,683事業場(86.3%)
労働時間の把握方法が不適正なため指導したものが1,189事業場(11.8%)です。
うち、時間外労働の最も長い労働者の時間数が1か月当たり80時間を超えるものが566事業場(47.6%)でした。
給与計算のために管理してる労働時間が必ずしも
36協定で協定している労働時間と同じではないケースも多く
実は確実な管理ができていないということがあります。
4月からの1年間で36協定の締結をしている企業は多いと思いますので
いまから準備をして確実な労使協定の締結ができるようにしていただければと思います。
今後、特別条項で協定できる労働時間の上限が決められるという動きにもなってきています。
(現時点では決まっていません)
80時間、60時間などが候補となり議論がされているようですが
時間外労働の削減問題については、業務体制などの見直しも必要となりますので
それぞれの企業ごとに具体的な課題を見つけ出し、実際にアクションしていただく必要があります。
なかなか自然治癒はしないので、すぐに始めましょう。
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事務所の近くにあるメゾンイチというパン屋さん、美味しいです。
今日は栗のパン。
美味しいものを食べているときに、とっても幸せを感じる食いしん坊です。