以前のR7税制改正の記事の時点では暫定発表だった
R7年 年末調整のための申告書様式が正式に発表になりました。
主な変更点としては
国税庁の様式ページA2-4に示されている、これまで配偶者控除申告を行っていた様式ですが
1枚で
・基礎控除申告
・配偶者控除申告
・特定親族特別控除申告 ※新設
・所得金額調整控除申告
を行うことになります。
申告内容が増えたことに加え、基礎控除の金額が本人の所得により段階的に変化することとなったので、
より複雑な構造になっています。
また、A2-1の扶養控除等(異動)申告書はR7年版とR8年版で内容が若干変わっており、
「主たる給与から控除を受ける」対象となる区分Bの名称が
R7までは「控除対象扶養親族」だったところ、R8から「源泉控除対象親族」になります。
これは、特定親族特別控除が創設されたことにより、
特定親族(19歳以上23歳未満かつ所得58万円超123万円以下)のうち、所得100万円以下の場合も
源泉控除対象となったことが理由です。
対象者が「特定扶養親族」なのか、「特定親族」なのかチェックする項目も増えています。
19歳以上23歳未満の家族がいる場合は、その所得によって
・R7年 年末調整での控除金額
・R8年 給与処理での源泉控除
にそれぞれ影響してきますので、これまで以上に丁寧な確認が必要になるでしょう。
(高村)