8月5日のニュースに、このような内容がありました。
最低賃金(現行時給平均713円)の引き上げ目安額について、
全国平均を02年度以降では最高の15円とすることを決めた。
引き上げ幅は最高の東京や神奈川で30円、
最低でも青森など41県の10円となる
ちなみに、東京の現在の最低賃金は791円です。
ところで、この最低賃金はどのようにして決まるのでしょうか?
地方最低賃金審議会で専門部会による調査審議がされ、
その中では実態調査もされたうえで、最終的には労働局長が公示・決定する
となっています。
最低賃金は引き上げとなる方向ですが、
雇用保険の基本手当日額は8月から引き下げられました。
この基本手当日額は、毎月勤労統計の平均定期給与額の
上昇又は低下した比率に応じて、毎年自動的に変更されるものです。
(基本手当日額の最高額は、7,685円から7,505円に引き下がりました)
実際に支払われている給与自体は低下しているにもかかわらず、
企業に強いる最低賃金は引き上げとなるという現実は大変厳しいものだと感じます。
最低賃金が本当に800円超となった場合、
影響が出てくる企業の数は、相当な数になるでしょう。