1月, 2015年

企画業務型裁量労働の規制緩和

2015-01-26

現在、労働政策審議会で「今後の労働時間法制等の在り方」について協議されていますが
その中で議論されている企画業務型裁量労働制の規制緩和について書いてみたいと思います。

企画業務型裁量労働制は、専門業務型と比べて適用範囲の狭さと運用の煩雑さもあり
なかなか導入が難しいとされていました。
しかし、実際には企画・立案・調査・分析の業務に近いもしくはそれを含む業務は大変多いので
成果が労働時間では測れないにも関わらず、対象外とされていた実態があります。
今回はいわゆるコンサルティング営業や品質管理業務などにも適用範囲を拡大する方向性なので
営業全て、というわけにはいきませんが、一部が対象となり得るのかもしれません。
どちらにしても、「働き過ぎ」にならないように会社が健康管理を確実にする必要はありますが
毎日働く社員の方も、自分でメリハリをつけてスケジュールを決めて動けることで
いいことも多いように思います。裁量が広がることで、責任も増えますが
さらに思考力が高まるようにも思います。

詳しくはこちらの資料をご確認ください。
厚生労働省「第122回労働政策審議会労働条件分科会資料」

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先週ご紹介した通り、土曜日に相馬塾という
社会保険労務士として独立したい人向けのセミナーで
講師をさせていたただきました。
今回は、社会保険・労働保険の手続き業務を担当したので
昨年の私の著書もご案内したのですが、
意外にも給与計算のことも多くご相談いただきました。

給与計算業務を引き受けている現場では
日々発生するミスに悩まされているということを
この本を出版したことで実感していましたが
土曜日も同じ思いを強くしました。
少しでもお役にたてて、本当に嬉しいです。

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安全衛生に関する優良企業を評価・公表する仕組みが始まります

2015-01-19

平成27年6月をめどに、安全衛生に関する優良企業を評価・公表する仕組みが始まります。

厚生労働省では、労働者の安全や健康を確保するための対策の一つとして
髙い労働安全衛生水準を維持、改善している企業が評価・認知されるための仕組みとして
評価制度を開始する予定としています。

安全衛生優良企業のシンボルマークも決まったようです。
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優良企業であることをPR出来ることからも
求人活動においてメリットがあると考えられています。
会社は働きやすさだけではなく、働きがいのある組織にもできる
仕組みを考えていくことが大切だと思います。

以下、参考情報

<安全衛生優良企業評価基準(案)>
・労働安全衛生の組織体制があり、全社的取組がなされていること
・従業員の健康保持増進の措置を行っていること
・従業員のメンタルヘルス対策を促進していること
・従業員の過重労働対策を促進していること
(有給休暇の取得促進、時間外労働削減の取組なども評価)
・(危険作業がある業種は)安全活動が実施されていること

詳しくはこちらをご覧ください。

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今週末は、開業を考えていらっしゃる社会保険労務士の方向けのセミナーで
講師をつとめさせていただきます。

少しでもお役にたてるように頑張ります!

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労働時間法制改革(ホワイトカラーエグゼンプションほか)

2015-01-13

先週、日本経済新聞の一面トップに「年収1075万円以上の専門職を対象に労働時間規制外す」と
大きく掲載されて話題になっていました。
これは、現在厚生労働省の労働政策審議会で労働時間法制改革の議論がされており
その中の情報からニュースになったものです。

今回の労働時間法制改革としてあげられているポイントは
次の通りです。

(1)ホワイトカラーエグゼンプション
一定要件にあてはまる人を対象に、労働時間ではなく
成果に応じて報酬を払う制度が新設される

(2)時間外労働の割増賃金
時間外労働手当の割増率が50%となる月60時間超の時間外労働について
現在は中小企業は猶予措置となっているが、それが廃止となる

(3)フレックスタイム制
清算期間が1ヶ月から3ヶ月まで延長となる

(4)裁量労働制
導入手続きの簡素化、対象者の拡大

(5)年次有給休暇
年次有給休暇の取得を数日間義務付けとなる

実務の現場では、ホワイトカラーエグゼンプションの対象者は
かなり限られているため、大きな影響があるとは思いませんが、
現在、猶予措置となっている月60時間超の割増率がアップすることや
年次有給休暇の取得義務づけなどは、かなり負担が大きくなると考えられます。

一方、フレックス制や裁量労働制を上手に活用することで
いろいろな対策を検討する余地が出てくることは嬉しいところです。

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今年は未年なので、羊を食べてきました。
お店は恵比寿にある「クラブ小羊」というジンギスカン屋さんです。
小さなお店ですが、生の羊肉が出てきてなかなか美味しいです。

今年も元気に過ごせますように!

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新卒採用の手法

2015-01-05

明けましておめでとうございます

2015年も引き続き、お客様に価値ある知恵を提供し
お力になれるように頑張りたいと思います。
また、事務所の体制も強化し、
どのようなお客様にも柔軟にスピーディに対応することができる
強固な組織を構築するために行動していきます。

今後導入されるマイナンバー制度においても
お客様に安心していただくためにも
Pマークの取得準備も既に開始しております。
(春ごろ取得予定)

どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。

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採用の手法を工夫する企業が増えていますが
「柿の種」を製造している新潟の企業「三幸製菓」が
打ち出している手法がわかりやすいので少しご紹介したいと思います。

新卒採用においては、多くのエントリー数があり
エントリーを「落とす作業」に時間が割かれてしまい
本来かけるべきリソースに配分されていないという問題点が
あるのは、多くの企業でも同じだと思います。
三幸製菓も同じで、さらに「感覚的な採用」となっていたのを
「本質的採用」をするために「行動した結果」を測ろうと考えたそうです。

会社が求める人材像を考えてみても、明確な定義がなく
「明るくコミュニケーション能力があり、営業成績が上げられる」
ということであれば、結局どの会社でも欲しい人材が同じということになります。
そして、そもそもそんな理想的な人材が今の会社にいるのだろうか?
という疑問が湧きます。
そこで求める人材像を一つに集約するのではなく
現在、会社で力を発揮している人の特徴について、それぞれの要素(項目)を軸に
アセスメント(評価)して、一つでもその要素を持っていれば、
成果を上げられる可能性があるという考え方に変えたとのことです。

結果として、次の5つのカフェテリア採用を導入しました。
①遠距離採用
②出前全員面接会
③ガリ勉採用
④ニイガタ採用
⑤おせんべい採用
(詳しいことをお知りになりたい方は、労政時報第3880号をご参照ください)

このなかで私が面白いと思ったのは「ガリ勉採用」です。
三幸製菓の入社2.3年目で活躍している社員は
学生時代にしっかり勉強してきた者ばかりだったことから
「そうした社員は社風に合い、根っこがあるので強い」
と考えたそうです。面接ではガリ勉タイプはアピールポイントが
乏しくなりがちだが、「勉強面」だけを見てもいいのではないか
という発想だそうです。
研究論文の内容などを熱く語ってもらうそうですが
生き生きとしゃべる学生が多くいるようです。

人材確保が難しい中小企業では、このように
企業風土にあう人材を探し出すという作業が大切だと感じます。
大手と同じ手法ではなく、会社のユニークさを学生にも
理解してもらうことで内定辞退も避けられるのではないでしょうか。

いま、会社で活躍している社員たちに目を向けて
アセスメントすることには大きな意味があると考えます。

(上記の新卒採用の手法に関する情報は、労政時報第3880号からのものです)

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日本実業出版社の企業実務の1月号に寄稿させていただきました。

「2015年のトピックを検証する」という特別記事で
労務関連部分を書かせていただいています。
よろしければ是非、チェックしてください。

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